これからの星たちへ
ひのきさん、いよいよ 3年目に突入ですね。『夢に一番近い場所』期待しています。
さて 僕からのメッセージです。作曲したり、詞を書いたり、作品を作るということは大変なことなのです、何が大変だというと、作品を創り終えたとき この作品が人を感動させる作品かどうか? 自分自身が一番辛口で点数をつけなければいけません、やはり大衆に買ってもらわなければ、この作品はいい作品ではないのです。つまり感動を与えてないという正直な答えなのです。
僕自身もたくさんの作品を書いていますが、あたらなかった作品もたくさんあります、いつも一生懸命書いてきました。でも当たらなかったのです。その都度思うのです、本当に一生懸命書いたのだろうか? 感動しながら書いているのだろうか? 書いているのです! でも大衆の心には届いていないのです。しかし 大衆のこころに届かなかった作品も 新しい作品を生むためのすばらしい資料になるということです、大きな財産になるのです。
僕の作品に北原ミレイさんの『石狩挽歌』作詞は なかにし礼さん、この歌は数字的には小さなものですが、大衆の心には深く残った作品で、後に八代亜紀さんの「舟歌」 森昌子さんの「哀しみ本線日本海」を生むことになるのです。作曲家の立場で言えば、当時 歌謡曲の作曲方法にフォークタッチの十六分音符を連ねて使う作品がなく、出合うその詞によって僕自身があたらしい手法を生みだすことができるのです。詞はとても大切な存在なのです。
歌を書く人、詞を書く人は、子供の頃好きだった詩集、好きだったメロディ、好きだったグループ 好きだった音楽、何でもいいでのです、その心に残っているものを自分の感性で消化し、肥やしにして書いていく。それと、とても大切なことがあります。それは「やさしさです、人間の優しさです、思いやり、そして強さです。その強さが書く上において非常に集中力を生み、根気が出てきます その根気が大事なのです。生まれてきたときの環境、育ち、親の躾け、自らの努力・・・ともかく根気・集中力が原点です。
歌を作り始めたとき 21歳、当時 仕事も少なく、ないときは 1日一曲を必ず書くことに専念し、詞を書く友達もいなかったので、メロディを作り、自ら詞を書くことようになり、その経験が詞ごころを生み、今もその経験が教科書になっているのです。
この時代 大変だとは思いますが、作詞で生活しようと思う以上は二足の草鞋は履かないで、アルバイトをしながらでも、もくもくと書いていくことが好結果を生むのです。歌を書くということは大変なことです、しかし自分の歌が受け入れられた時、その喜びは最高なのです。
ご自分の感性を大切に、根気・集中力・強さそして優しさを大切に! すばらしい作品を世の中に送り込んでください。ありがとうございました。
浜 圭介 (作家)






