創刊135年記念事業・あすを植える「My Mai Tree」のモデル植樹に関連して募集した「森づくり讃歌」の審査結果が別表のとおり決まった。268人から延べ 346点の応募があり、優秀作品に 13歳以上の部で 2点、12歳以下の部で 1点、入選作品として それぞれ 8点と 1点が選ばれた。最優秀作品は両部門とも該当がなかったため、優秀作品を原案として、審査委員で作詞家の荒木とよひさ氏に作詞、同時に やはり審査委員で作曲家の宮川彬良氏に曲づくりを進めてもらい、13歳以上の部は 題名「僕のできること」、12歳以下の部は 同「森はみどりの学校」の「讃歌」2曲が出来上がった。ソプラノ歌手、雨谷麻世(あまがい・まよ)さんの歌唱による発表コンサートを来春に開催。また、同じメロディーで 歌詞を中国、韓国両国語で翻訳し、両国の人気アーチストが歌うことも決まった。日中韓 3カ国で CD も発売、売上の一部が苗木募金に寄付される予定。
【水と緑の地球環境本部 My Mai Tree キャンペーン事務局】
審査は、毎日新聞社で 9月18日、荒木、宮川両氏と雨谷さん、音楽プロデューサーのひのきしんじ氏、毎日新聞の菊池哲郎取締役らが出席して行われた。議論が環境問題に発展することもしばしばで、熱気のこもった審査は 2時間を超えた。
宮川氏は「このまま行くと、森が切られて最後の 1本も切られてしまうんじゃないか、と怖い気がする」と環境破壊を懸念。荒木氏は「緑は、(大規模伐採されても)何の不服も言わずに動物たちのためになっている。緑は悲しい色だね」と減る一方の地球の緑を気遣った。
「森づくり讃歌」は、モデル植樹を指導する宮脇 昭・横浜国立大名誉教授の「その土地本来の森」回復活動を応援する趣旨で、5月から 3カ月間余、毎日新聞紙上とウェブサイト、コミュニティーFM などで募集した。応募作品の内訳は 13歳以上の部に 340点(応募者261人)、12歳以下の部に 6点(同7人)。応募者は、男性が 128人、女性は 140人。年齢は 5歳から 92歳、年代別で多かったのは 50代 65人、60代 57人、40代 36人などの順。職業は男性は無職、会社員、会社役員、女性は主婦、無職、会社員などが多かった。
歌詞は レコーディングの際に 若干、手直しをする場合があります。なお、作品の紙面での掲載は、「森づくり讃歌」2曲と原案の優秀作品 3点、入選作品 9点は題名のみとし、入選作の歌詞はウェブサイト「まいまいクラブ」の「My Mai Tree だより」と music39.com に近日掲載いたします。
音楽協力 music39.com Inc. /(株)日本放送出版協会音楽事業部
【審査委員紹介】
「森づくり讃歌」への応募作品の審査は 次の 6人にお願いします。
宮脇 昭(みやわき・あきら)氏 - 名誉審査委員長
横浜国立大学名誉教授、(財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター長。1928年 1月、岡山県生まれ。広島文理科大(現・広島大)生物学科卒。横浜国立大在職中、旧西ドイツ植生図研究所研究員として 2年間留学。横浜国立大環境科学研究センター教授、同センター長などを経て現職。元国際生態学会長。70年代から製鉄会社や電力会社、自動車会社、量販店などの敷地周辺で森づくりを指導。全国 1400カ所、海外はマレーシア・ボルネオ、ブラジル・アマゾン、中国などの 300カ所で 計 3000万本の植樹を指導。今年も週末を中心に、植樹指導に駆け回っている。
『植物と人間』(日本放送出版協会)で 70年毎日出版文化賞、『日本植生誌』(全10巻)で 90年度朝日賞、06年環境国際賞ブループラネット賞を日本人で初受賞。著書に『いのちを守るドングリの森』(集英社)『あすを植える』(毎日新聞社)『鎮守の森』(新潮社)、『木を植えよ!』(新潮選書)など。
宮川 彬良(みやがわ・あきら)氏
61年 2月、東京生まれ。作曲家、舞台音楽家。和光高校卒業後、劇団四季、東京ディズニーランドなどのショーの音楽を担当。その後数々のミュージカルなどを手掛け、舞台音楽家としての地位を確立。95年「身毒丸」で読売演劇賞・スタッフ賞、00年「ミラクル」で東京都演劇フェスティバル優秀賞、04年「ハムレット」で読売演劇賞・スタッフ賞を受賞。音楽活動もめざましく、95年に大阪フィル・ポップス・コンサートの音楽監督に就任。98年に震災からの心の復興を目的に結成された「宮川彬良とアンサンブル・ベガ」でも音楽監督を務め、「お話つきの音楽入門コンサート」は、発祥の地宝塚から全国へと活動エリアを広げている。 NHK 教育テレビ「クインテット」の音楽担当、NHK ラジオ「いつも元気で!わくわくラジオ」内の「アキラさんの音楽ドレミ塾」コーナーに出演、作曲家ならではの観点から音楽の楽しみを全国へ発信している。また、04年に「マツケンサンバ II」が大ブレイク、松井秀喜選手の応援歌「栄光(ひかり)の道」も 06年大晦日に松井選手本人の前で披露され 話題を集めた。
荒木とよひさ(あらき・とよひさ)氏
43年 9月、大連生まれ。日大芸術学部在学中より音楽活動を始める。71年フォークグループ「有限会社荒木組」結成。72年、ミリオンセラーとなった「四季の歌」(作詞・作曲)で作家デビュー。20歳代半ばより手がけた CM ソングの数は 2000曲余りに及ぶ。同時並行にバンド活動も続ける。30歳代半ばより、作詞家としての活動に重点を置く。「哀しみ本線日本海」(作曲:浜 圭介、唄:森 昌子)で日本作詞大賞優秀作品賞を受賞、数多い歌謡曲のヒットでも 特に三木たかしとのコンビで、多くの名作を世に送り出した。中でも 95年に急逝したテレサ・テンが歌った、「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」など 女性の情感をたたえた名曲として今も歌い継がれている。40年間で 2000を超える歌謡曲を手がけ、多数の受賞暦を誇る。その活動は CM ソング、歌謡曲、イメージソング、社歌、校歌などの作家活動のみにとどまらず、音楽企画プロデュース、ラジオパーソナリティー、講演、ライヴ活動、ナレーション、エッセイ執筆など多方面で活躍を続けている。03年、映画製作に進出し、「いつか A列車に乗って」が 監督 第1作。
雨谷 麻世(あまがい・まよ)氏
東京芸大声楽科卒業のソプラノ歌手。クリスタルボイスとも表現される清涼感豊かな歌声に根強いファンが多い。97年より「モンゴルの子供達へのチャリティコンサート」「ルーマニアのエイズに苦しむ子供達の為のチャリティコンサート」「WFP(国際連合世界食料企画)へのチャリティコンサート」等、地球環境はじめ世界の子供たちの多くの問題にかかわってきた。04年 5月、(財)水と緑の惑星保全機構主催の「トキの野生復帰を願う棚田作り運動」に参加、佐渡で新潟小学校の生徒と共に棚田作りに励む。02年から環境省の後援を得て、(財)水と緑の惑星保全機構主催で「鎮守の森ルネサンス」と題した環境チャリティコンサートを開催。人の心と地球環境の大切さを強くアピールする活動を進めている。
http://homepage1.nifty.com/amagai/
ひのきしんじ氏
音楽サイト(music39.com)代表取締役。FM東京プログラムディレクター 〜 ポニーキャニオン 部長プロデューサーを経て 現在は多くのアーチストをプロデュース 及び コミニュティFM(全国60局ネット)で、毎週土曜 6:00 〜 8:55「おはようサタデー・思いのままに ミュージックサンキュー」、FM世田谷 で、毎週水曜 13:00 〜 17:00 「オープンサロン834」のパーソナリティー。「おはようサタデー」では、60年代に日活・吉永小百合さんと人気を二分する東映のアイドル女優だった妻、本間千代子さんがパートナーを務める。音楽プロデューサーとして手がけたアーチストに 五木ひろし「居酒屋」「長良川艶歌」四人囃子「一触即発」前川 清『男と女の破片」オユンナ、山本譲二、研ナオコ、石川さゆり 等々。
菊池 哲郎(きくち・てつろう)氏 - 毎日新聞取締役 水と緑の地球環境本部長
48年 4月、福島県生まれ、東京大法学部卒。71年毎日新聞入社。東京本社経済部、エコノミスト編集部、ロンドン支局、論説委員、東京本社経済部長、論説委員長などを経て、06年 6月取締役経営企画担当、グループ経営戦略担当、コンプライアンス担当、広報担当、07年 4月、水と緑の地球環境本部創設とともに本部長を兼任。
荒木とよひさ氏
応募作品に目を通して、「地球温暖化に対する危機感、地球の緑への思いは みなさんも我々も一緒だ」と感じたという。全体の応募数は「予想より多かった」。それだけ緑に対する関心の高さを反映している、と見る。
「僕に出来ること」の原案 2点について。「緑を大切に、とか、木を植えよう、と直接表現する言葉は使わずに、そう呼びかけるフレーズを予感させるものがあった」と評価する。
「森はみどりの学校」の原案「げんきの森」は、「平凡だが、ディズニーやアンデルセンなど、アニメーション的な、夢が広がる世界を表現できるな、と思った」と感想を語った。2作の原案 3点のいずれにも「ちょっと考えさせられるところがいいし、大げさに主張しない点がいい」と選定の理由を話した。
宮川彬良氏
「応募作品を見て、皆さんが 言いたいことが山ほどもあることがヒシヒシと伝わってきた」という宮川氏は、曲づくりに 10日をかけた。「(環境悪化は)自分たちがまいた種だけど、自分一人ではどうにもならない。しかも、せっぱ詰まった、きれいごとでは済ませられない問題」だけに、「あっけらかんと(明るい調子で)歌うわけにいかない」とこだわった。そこで、浮かんだのは「なつかしいような、マイナー調のメロディー」だった。「まず聞いて、自由に、何かを感じてほしい」と話す。
ひのきしんじ氏(音楽プロデューサー)
「今回の歌募集で残念だったのは、大人の作品が多かったのに比べ、12歳以下の作品が極端に少なかったこと。大人たちは、植樹の大切さを子供たちにもっと伝えてほしい」とひのき氏。「讃歌」づくりを企画したきっかけは、災害から人命を守り、生態系をはぐくむ森づくりを実践する宮脇名誉教授の活動に感銘したからという。「よりよい環境を次の世代に残すためにメッセージを伝えたい、先生のいのちの森づくりを音楽にのせて伝えていきたい。そして、中国・韓国の素敵なアーチストたちが参加! 嬉しい NEWS です。」
P.S 当初 最優秀賞該当作品がない場合の補作を考えておりましたが、残念ながら、その内容に加筆(補作)が多くなり、応募作品のオリジナリティを侵害することになりますので、優秀賞 3作品から 原案に於けるキーワードを採用いたしました。
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「森づくり讃歌」アジアからの参加に中国は、多くのヒット曲を持つ実力派シンガーソングライター、劉海波(リゥウ・カイハ)氏が歌う。環境問題への関心が高く、「命の森づくりの宮脇先生の情熱は僕たちにも届いている。讃歌に込められた地球環境へのメッセージを中国の人たちに届けたい。著作権保護の運動を進めているので、文化交流の橋渡しにもなると思う」と話す。
韓国は、日本への関心が高い32歳のソロシンガー、イム・ジェウク氏(ポジション)99年から日本の人気楽曲をリメイクして韓国で売り出し、01年に尾崎豊の「I LOVE YOU」が売上 70万枚のヒットとなった。
モンゴルからはシンガーソングライターのオユンナ氏が参加。名古屋で開催された「第7回世界こども音楽祭」で「天の子守歌」がグランプリ受賞。1992年グランプリ曲で「NHK紅白歌合戦」に最年少で初出場。現在も親善大使・文化人としても大活躍中。